自己嫌悪


今日の帰り道は、仏像の食玩開封することに必死だった。


ちょっといつもより早く家を出て、ハンズに行って、3つ仏像の食玩を買う。
「開けて中身を確認する」という楽しい行為を一日の最後に残しておきたいから、じっと我慢してたわけなんですが。


結局、帰り道で誘惑に耐えきれなくなってゴソゴソと開けてしまった。


持ってない仏像の色違いバージョンとかが出たんです。
まあもっと言うと、韋駄天の豪華彩色版が出たんです。


すごい嬉しくなってしまい、ニヤニヤしてそれを眺めながら歩いていたら、前から警官が2人歩いてきた。
しかもそこは一本道で、仏像フィギュアを眺めながらニヤニヤしてる俺をだいぶ前から見ていたに違いない。


そこでシラフな俺の脳は、こう考えた。
彼らに何か聞かれても「酔ってます」って言えば、ある程度怪しくても通用する。


だから、俺は急いで韋駄天をポケットにしまい、仏像と一緒に入っていたチョコのお菓子をむさぼった。


甘い。
口の中が焼けるように甘い。


もともと甘いものは嫌いなので、すぐ食うのをやめてポケットにしまった。
警官も、俺が酔ってるものとしてやり過ごしてくれたみたいだ。


で、家に帰って、ポケットの中を見てみると、韋駄天もチョコの袋も無い。
急いで外に出て探してみると、家の手前でチョコと仏像が車に轢かれてぐちゃぐちゃになっていた。


ネタじゃないんですよ。
マジなんですよ。