いたいのです


手の甲が、あかぎれみたいになっている。


外から帰ってくると手の甲が真っ赤。
風呂に入ってもすごいしみるし、最近は水で手を洗うだけで激痛が走る。


去年はこんな風にならなかったので、原因を考えてみる。


・ 毎日駅まで自転車で行ってるから、手の甲だけ寒い風が当たる
・ 日ごろの不摂生が手に出た
・ 25歳になって体の油分が減った
・ ケンカ三昧の毎日を過ごしてるから、こぶしにガタがきた
・ 実は夢遊病で、寝てる間にひたすら洗剤を手に塗りつけていた
・ 手の甲に住む気まぐれ妖精「おとめちゃん」が俺に愛想をつかした
・ 「手の甲だけはクリスマス色に!」という無意識の生理現象
・ 俺があと少しの勇気を出せば治る
・ 「手なんて洗わなくていいんだよ」という神様からの暗示
・ もっと言うと「風呂なんて入らなくていいんだよ」という自分自身からのシグナル
・ 脱皮のシーズンだ
・ うんことかちんことか言うとあかぎれになるという呪いをかけられている
あかぎれの色は夕焼けの色に似ているから
・ 俺はあかぎれという名のデスティニーを背負って生まれた
・ よく見たらあかぎれじゃなくてネタ切れだ


我ながらうまく終わったと思う。