庶民の逆襲


先日のお話。
飲んだ帰り(でもその日はまったく酔ってなかった)、深夜3時に池袋まで車で送ってもらいました。


いつもチャリを停めてある場所に行き、カギを開けたその瞬間。
「これ、キミの自転車?」と警察官2人組に声をかけられた。
「いや、僕のですけど?」と答えたら、例のごとくお決まりの返事。


「いちおう確認させてもらっていいかな?」


はい来た。
この手の理不尽な行為はここ2年ぐらい受けてなかったんだけど、やっぱりどこかムカつく。
アンタたち、俺が今カギ開けたの見てたでしょ?


庶民の俺に何か対抗する手は無いか、とその場で必死に考えて、出た結論が、「マシンガントーク攻撃」。
どうせ防犯登録を調べた結果が出るまで少し時間がかかるわけだから、その間ずーっと無駄な話題を早口でしゃべり続けてやろう、と。


警察官の1人が「これ、折りたたみだよね?」と聞いてきたから、


「ええそうですよ。
 まあこの自転車はちょうど2年ぐらい前に東急ハンズで買ったんですけど、すごい安かったんですよねー。
 えーっと、確か1万円台だったんですけど、いやー、乗り心地も悪くなくて、かなり重宝してますよー。」


黙る警察官。


「あ、そういえば、僕いっつもこの辺に自転車停めてるんですけど、近くにいい駐輪場無いですかねぇ?
 やっぱりこうやって路上に停めてると住民からも苦情とか来るんじゃないですか?通行の邪魔だ!って。

 まあ、邪魔になるほど狭い道でも無いからこうやって停めちゃうんですけどねーあははははは」


困る警察官。


「西口にある駐輪場は2つ知ってるんですけど、1つは有料でもう1つは夜8時とかで閉まっちゃうんですよねー。
 池袋って路上の駐輪が多いって有名じゃないですかー。でもこういう現状があると、ついつい路上に・・・・」


「あ、あの、自転車はキミのだったから、う、うん、引き止めてごめんね」


勝った。