落ち込んだ
知り合いと、ある映画のパンフレットを見てた時のお話。
出演者に「岸部一徳」の文字が。
すかさず俺は言った。
映画には詳しくない俺が話題に入れるとしたら、ここしかない。
というか、ここが限界だ。
しかも、「どこかで読んだ気がする」という言葉を付け加えてしまった。
ものすごく曖昧さが残る。
しかし、それを聞いた知り合いは、俺を一蹴した。
「無い無い!顔が全然違うよ!絶対有り得ない!」
ものすごく蔑みと哀れみに満ちた表情で言われた。
「お前は誰かに嘘を吹きこまれたんだぜ!バカめ!」ばりの勢いで。
その時は全くその言葉を疑ってなくて、「あぁ俺はなんてバカだったんだ」と思った。
でも、さっき調べてみたら、やっぱり岸部シローは岸部一徳の実弟だったよ!
なんだよチクショウ!
俺の言った事が事実だったとかそういう事よりも、俺の気持ちの持ち方が気に入らない。
人から強く言われたら自分を間違いとみなすのかよ、俺。
悔しいので何度も言う。
岸部シローは岸部一徳の実弟ですよ!
岸部シローは岸部一徳の実弟ですよ!
岸部シローは岸部一徳の実弟ですよ!
岸部シローは岸部一徳の実弟ですよ!
岸部シローは岸部一徳の実弟ですよ!