空海と高野山展
Mさんと「空海と高野山」展に行きました。
上野国立博物館にて。
書物や絵も山ほどありましたが、仏像と曼荼羅をメインで鑑賞。
客はほとんど年配の方で、若い人はほとんど見当たりませんでした。
もっと流行ればいいのに。
というか流行らない理由がわからない。
たまたま俺の後ろで見てたおばちゃん集団が呑気に言ったセリフ。
「不動明王は、絶対に剣とヒモを持ってるのねぇ〜」
それを聞いて、「当たり前だよ!しかもヒモじゃなくて羂索だよ!」と叫びたくなった。
叫んだ段階で俺はキ○ガイ決定なわけですが。
とりあえず、良かった仏像リストを記しておきます。
もし国立博物館に行く方がいましたら、何かの参考にしてみて下さい。
・ 蓮上院 不動明王立像
何が良かったって、そのバランス。
小さいながらも厳かな雰囲気はまったく失われていない。
これなら小1時間ばかり眺めてても絶対飽きないですね。
・ 金剛峰寺 八大童子立像
8体中、6体は運慶作で、阿耨達(あのくた)と指徳(しとく)は南北朝時代作とのこと。
やはり運慶の作る像はいいですね。
今にも動き出しそうというか、人間としてのリアリティに溢れている。
・ 金剛峰寺 深沙大将立像、執金剛神立像
こちらは2つとも快慶の作。
快慶は筋肉の表現がギリギリで、思わず「それは無いだろ!」と突っ込みたくなる。
こちらは、「今にも動き出しそう」というのとは真逆の、「こんなのがいたら怖いなぁ」という感想。
・ 金剛峰寺 両界曼荼羅図
曼荼羅は無条件にかっこいい。
見てると体がムズムズしてくる。
ミクロ、マクロの両視点間を何回も移動していると、頭がクラクラしてきます。
あと、金剛峰寺の四天王(快慶作)には、ちょっと非日常さを感じてしまいました。
快慶はやっぱり人間美よりもそれを超越したエキセントリックさを表現しようとしてるなぁ、と改めて実感。
やっぱり俺は見るなら運慶派ですね。
自分が仏像を作る立場だったら、快慶みたいな作風にしたくなるとは思うけども。
と、今ここまで書いたのを読み返してみると、うわー、誰が読むのコレー!